【たたうら】紙の花


紙づくりがハルティング家から自領の工房に移ったあたり。

いろいろと薄さとかサイズとかのサンプルが送られてきて、一応メイン責任者のヴェルナーのところに、責任者とかがやってきた。

厚いものは厚紙サイズ、薄いものはすけるくらい薄くできている。

とはいえ、あまり丈夫ではないので、あくまでも「これくらい薄いのもできるようになりましたよ」って感じの技術力アピールのために持ってきた感じ。

破れやすいし、水にも弱いので、何にも使えませんけど。という責任者たちに、ふとヴェルナーが数枚の薄い紙を重ねて蛇腹折にし始める。

ホチキスはないので、真ん中を麻紐とかで縛り、何をし始めたんだろうという視線の中、ヴェルナーがゆっくりと紙を一枚一枚めくりあげていく。

するとどうでしょう。まるで花のようになるではないですか。

リリーが最初に端をカットしてはどうでしょうとか、薄い絵の具でグラデーションを付けたらとか、二色で真ん中の色を変えたらとか、いろいろアイデアを出し始め、慌てていろいろ準備する補佐官や責任者の皆さん。

ヴェルナー本人は、「小学校の運動会とかお誕生日会とかでよく作ったよなぁ」とか思ってなんとなく作り始めただけ。

リリーのアイデアも「さすが、女性はおしゃれなアイデアを思いつくなぁ」とか思ってる。

工房の皆さんは薄さで用途や形状変化の多彩さにお目目をぐるぐるさせながら脳みそフル回転させ、「持ち帰って、いろいろ検討します!」と言って帰っていった。

布で作った花とかはあると思うんですけど、どうなんだろうね。リボンはあるんだろうけど、布で作るバラとか、どの辺で登場したんだろう。基本、古着っぽいのだけれど、お気に入りのきれなくなったドレスとかでコサージュ作ったりとか、そういうのっていつ頃登場したんだろうねぇ