安楽椅子探偵ヴェルナーその2

 ドレクスラーから警邏中に子供が猫（地域猫みたいな感じ）を探しているが、最近姿を見ないこと、声はするらしいが姿が見えない。最近弱ってる感じらしい。

という話を聞き、ふと前世の有名作品が脳裏をよぎる。「近くに、最近姿が見えないとか、姿を消した奥さんとかいないか？いや、奥さんに限らないかもしれないが」「よくわかったな。なんか一人いなくなったって話を聞いたな。

夫婦喧嘩の結果で出ていったらしいが」「あー、一応、可能性の話なんだが」と、話すヴェルナー。
ドレクスラーもまさかな、と思いながらも子供の案内で近くを探し、壁の中から確かに聞こえることを突き止め、塀を壊したら遺体がこんにちわしたという。

「旦那が衝動的に殺したらしい。左官で修復途中の壁に埋め込んだが、可愛がっていた猫がいつの間にか入り込んでいたらしい」猫は衰弱していたが無事だったとのこと。

ヴェルナーは「いや、前に何かでそんな話を読んだんだ」と苦笑い。
前世でも読んだというよりはネタとして知ってた程度なので、リアルであったとは。と、ちょっとそわっとしたという