元ネタはASO先生の年賀イラスト。
幼い手乗りサイズの🐉マゼを拾ったヴェさん、一生懸命、観察日記つけるものの画伯()なもんでマゼ本🐉にも「これなーに?」みたいな顔されて手で顔を覆う羽目になりつつ頑張ってほしい。
大好きなマゼはたくさん練習したからまだ上手な方とかね。
多分、ヴェルナーが自分のことを描いているとわかったら「これ僕?!」と、ちょっとショックを受ける。のち、窓ガラスに映った姿で自信を取り戻す。
竜騎士あるある。
相棒の鱗や瞳に例えて女性を褒めて振られる。
一般的な女性はドラゴンと比較されても喜ばんのよ。と、言う講習があるのだが「でも一番きれいだし…」と皆が思っているのであんまり効果がない。
もちろんヴェもマゼ🐉が一番きれいでかっこいいと思っている。
なお講習している竜騎士團の団長もしょやの夜に「アリーゼ(相棒竜)の爪のように艶やかで白い肌が美しい」と言ってぶん殴られ、実家に帰られた経験がある。
(それまでも散々やらかしても許してくれていた懐の広い女性だったが、さすがにしょやの夜はアウトだった)
そんなマゼ🐉だが、ヴェさんの身長と同じぐらいになったころ。
餌をだんだんと食べなくなり、突然動かなくなってしまい、体温が低くなり、鼓動がどんどん小さくなる。あれほど艶やかだった鱗はだんだんと白く固くなり、ヴェは何か病気なのではないかと心配で心配でしょうがない。けど仔🐉の飼育の記録は少なく、むしろマゼ🐉がパイオニア状態。
「マゼ、マゼ」と心配で声をかけるヴェに最初は可愛く鳴いて頬を舐めてくれていたマゼ🐉も次第に反応がなくなってしまい、全身を固い灰色に覆われて動かなくなってしまった。ボロボロとそれなりに大きくなった体に取りすがってなくヴェ。屋敷の人たちも悲しみに沈む。
マゼの傍で夜を明かすヴェ。
しかし、朝方になるとピッと言う音ともに鱗が割れる。なにが?と思っているうちに、ヒビは大きくなり、中からシュッ!とした体形の大人🐉が!
「ぐるああああああ♡」
「脱皮かよ!!!!!!!」
脱力ともに叫ぶヴェさんがいたという。
たぶんそれまでも脱皮はあったが、柔らかい感じの皮だった。
今回は成獣になるということで固い奴で防御を固めた感じ。
(実際の爬虫類の脱皮の知識は一切ない。ファンタジー的な話です)
数日ぶりのヴェさんに甘えたおすマゼ🐉をよしよししながら全力で報告書をしたためるヴェさんであった。
なお、マゼ🐉の不調は王宮にも報告されていたので、目元を腫らしながら差し出された報告書に「ついに」と思ってたら「脱皮でした。元気です(要約)」の報告書に「脅かすなよ!よかったな!」ってなりながら関連部署にも送られた。
多分ツェ家ではマゼ🐉がその後も脱皮するたびに言われる鉄板ネタになると思われる。
バルケイ「早く終われよ~じゃないと若君が泣いちゃうからな」
ヴェ「泣かねぇよ」
マゼ🐉「ぐるぁぁぁぁ(神妙な顔で頷く」
ヴェ「いや泣かねぇからな?!」
たぶんヴェの宝物に「初めてマゼ🐉が脱皮した皮」とかあるし、成人した時の皮も取ってある。(研究者が「欲しい!」と目を輝かせたが、阻止した。欠片とかはちょっとあげたかもしれんが)
あと、歯も年一ぐらいで生え変わるので、取ってある。成獣の歯は武器にもなるので、槍の刃先に加工してもらったりしてそうだな。