三題噺的なものでリハビリ中。短編になります。
登場人物はホムラと菊姫。
星座のオリオンのほうだとは思うんですけど、もうビールしか出てこなかったんですよ。
*
ごっごっと、音を立てて小さなのどがいい音を立てて黄金色の液体を飲み込んでいく。
「ぷっはー! 冬のビールもオツでし!」
菊姫の場合は、365日ビールがおいしいと思います。
それはそれとして、クランハウスにいるのは私と菊姫の二人だけ。ペテロはまだログインしておらず、二垢は闘技場。お茶漬は生産の追い込み中とのことだ。私も生産に行こうかと思ったのだが、菊姫がちょっと足りない素材を集めるのを手伝ってほしいというので迷宮まで行ってきました。
行った後に、近接戦闘タンクとなんちゃって魔法剣士の二人で鳥(遠距離物理優遇)コースは無謀だったのでは? とは思ったものの、何とか菊姫が必要とする数はゲットできました。
「これなんでしか?」
「春菊とえりんぎの天ぷらだ」
「ん~このほろ苦さとエリンギの歯触りがいいでしね~~」
菊姫はそういうとまたビールを飲みほした。
春菊って、子供のころには食べられない野菜の一つですよね。雑貨屋で出すと、お子様舌三人には不評です。えぇ、三人です。
「とはいえ、冬は黒ビールのほうが好きでしね」
菊姫が言う。麦芽を高温で焙煎することで黒く色が付くビールだったか? まぁ作る分には問題ないな。
「意外と甘いものにも合うんでしよー。チョコレートとか、ドライフルーツとか」
「ほう」
それは面白いことを聞いた。
ということで、いったん解散した私は雑貨屋の隣にある酒屋に行くことになるのだが、それはまた別の話だ。
ちなみに焦げる寸前まで焙煎した「チョコレート麦芽」やカカオ原料を使用した濃厚な黒ビールのことを「チョコレートビール」というそうなのだが、そのネーミングから甘い酒を想像した某二人がしょんぼりするのだが、それもまた別の話です。
あれです。バニラエッセンスみたいなもんです。香りだけですよ、香りだけ!
