白身魚のカルパッチョ


 ここのところ仕事が忙しくて食事を考えるのがちょっとめんどくさいです。

 そんな時はこれが一番。ということで、いろいろな野菜とひよこ豆の水煮の缶詰を入れて、コンソメスープのもとで煮込む。野菜も冷凍食品を使うとより時短になる。

 そして出来上がったのはひよこ豆のミネストローネ――というよりも野菜のごった煮トマト味です。いいのです。コンソメの素を使えば洋風で、鶏がらスープの素なら中華風で、オリーブオイルを入れれば地中海風だと言い張るぞ私は。


 それはそうと、『異世界』にログインしてクランハウスに向かうと、リビングにはレオと菊姫がいた。


「ホムラ、魚!」

「白ワインに合う料理がいいでし!」


 そういってレオが差し出したのは『銀目鯛』でした。菊姫のリクエストもあるし……あ~それじゃ一品目はカルパッチョにするか。

 『銀目鯛』をさばいて薄切りにして、その上にカッテージチーズとベビーリーフを散らす。ドレッシングと最後にキウイのソースをかければ出来上がりだ。


「うまそー」

「ん~~~うまいでし!」


 これだけじゃ足りないだろうから、ミネストローネのリベンジをしよう。コンソメ味のごった煮じゃなくて、ちゃんと作るやつ。キャベツ……身が締まった冬キャベツよりはハクサイのほうがいいか?

 こっちの世界でもそろそろ春キャベツが出回る頃だろうな。


「ほい、二品目、ってペテロも来てたのか」

「来てました。私にもカルパッチョください」

「はいはい」


 しかしペテロはキウイのソースは苦手だろうな。あまり味がいろいろあるのはまだ苦手な気がする。ということで、シンプルにオリーブオイルと塩コショウ、隠し味に醤油のソースをかける。

 ペテロに追加でミネストローネを作り、新しくカルパッチョを作ってレシピを登録。私の分も作ってテーブルに。私のグラスにはレモン味の炭酸水ですが!


「酸味がちょうどいいでし!」

「あ、私にはないんだ?」

「ペテロはちょっと苦手だと思うぞ」

「モノは試し」

 あ、と口を開けるペテロにソースを付けた魚とベビーリーフを重ねて放り込んでやる。


「んっん~~~んぅ?」

「だめか」

「……うん、酸味がちょっと」


 ごめん、というがわかっていたことなので問題ないです。

 ミネストローネは大丈夫かというと、こちらは問題ないようでよかった。


「食べ応えがあっていいでしね」

「あぁ、ペンネを全粒粉で作ってあるんだ」

「わはははは、相変わるマメだな、ホムラ!」

「おおかげでおいしいものが食べられるので、ありがたいことです」


 一通り腹を満たしたら、さてどうしようか。お茶漬は今日はもうログインできないとのことなので、シンが来るまでは各自生産をしていようということでいったん解散。私も酒屋に用があったのを思い出し、ファストに【転移】するのだった。