【山の中だった】秋の赤を瓶に詰めて

ジーンがローズヒップを見つけてジャム作ったりアルコール漬けを作ったりする話。

さすがの迅もハーブティとかは当時は思考の外だったと思うので、原種から頑張ってほしい。





  家の周囲をリシュと一緒に散歩をしていると淡いピンク色の花を見つけた。

 花の形になんとなく面影があったので、もしかしてイチゴみたいなベリーかな? と、鑑定さんに聞いてみると、ローズヒップでした。

 ローズヒップって、あれだよな? ハーブティとかに入ってるやつだよな? ちょっと酸っぱいやつ。一時期姉がハーブティにはまってた時になんか効用とかをつらつら語ってたな。ある程度で満足したらしくて以降見向きもしてなかったけど。

 ビタミンCが多いんだっけ? と思いながら鑑定さんの文章を読むと、やはり乾燥させてお茶にしたりジャムにしたりするのが一般的。あと、アルコールに漬けると美容と疲労回復効果ありとのこと。

 へーと、思ったのが春先のこと。


 その後、秋になると赤く色づいた実がたくさんついていた。なんとなく形がノートの精霊に似ているような気がするんですが。

 それはそれとして、せっかくなので精霊に手伝ってもらいながら収穫をして、あと、漬けるためのアルコールを作らねば。一応、この世界にも果実を漬けたりする用の酒もあるんだけど、俺の感覚からするとちょっと度数が低くて雑味が多いので、それをさらに蒸留する。

 あ、北の民に頼んでいた蒸留器どうなったんだろうか。もうすぐ完成だって言ってたけど、ワンワンの小屋とかいろいろ頼んでしまったのですっかり忘れていた。

 そんなことを思いながら無色透明なアルコールを抽出する。ローズヒップは半分をジャムに、残りの半分をさらに半分に分けて、一方は乾燥させ、もう一方をアルコールに漬ける。いや、思ったよりも蒸留したらアルコールの量が少なくてですね。

 アルコールは三か月ぐらい冷暗所で保存とのことなのでこのまま屋敷で保存。ハーブティとジャムは執事とシヴァとソレイユのところに持っていこう。あとはハウロンのところもかな。砂漠の日差しにビタミンCは良さそう。このままだと酸っぱいだけなので、何かとブレンドさせた方がいいかもしれないけど、この世界のハーブティってどんなのがあるんだろうか?

 また調べたいことが増えた。

 ちなみに、ジャムを煮ているときに「あら、ノイバラの実ね」と、ハラルファが近くをふよふよしていたのでちょっと美容効果が高くなっている気がしますがたぶん許容範囲です!

 あからさまな外見効果が出ないのでセーフ。セーフとしてください。


 そんなことを、胡乱な眼差しを向けてくるノートを前に、内心で言い訳しながら乾燥ローズヒップとジャムを渡す俺です。

 ちなみにローズヒップの酒の方はソレイユが貿易商品にしようと目を輝かせたのでお任せしてきました。酒の蒸留から始めないといけないから大変だけど、何とかするんだろう。メール小麦あまってるしね!!