2023年12月21日木曜日

マゼヴェの遠距離恋愛

 遠距離恋愛の醍醐味って、会えない距離がすれ違いのきっかけになったりするわけですが、二人ともそんなことやってる暇はないって感じだし。

まぁ普通なら旅先でかわいい子がいたら思わず視線がむいちゃうお年頃ではある。

近くにいるラウラによろめいたりする心配はヴェにありそうではある。


ただそれだと原作ルートに戻っただけだって感じで、ヴェルナーも諦めそうでな。

むしろマゼルの方が怒りそう。

そんな可能性を考えてしまいそうな態度をとってしまった僕を責めてよ! 僕はそんなに不実に見える?!みたいな。


ぎょっとするヴェルナーが「そんなことない。マゼルが誠実なのはよく知ってる」ってなだめるものの、「でもかわいい子やラウラに心を移すようなやつだと思ってるんでしょ!?」って言われたらなんも言えねぇ。


「もうやだよ、せっかく久々に会えたのにこんなことでヴェルナーと喧嘩するのって」って、泣くマゼルに「そうだな、こんなネガティブな野郎、面倒だよな」ったヴェルナーに、やっぱり何もわかってない! ってマゼルは、「まだまだ僕の愛情表現が足りてないってわかったから、これからは遠慮なくすることにするよ!」って晴れやかな顔をするマゼル。


ヴェルナーは「何のことだ?!」ってなるけど、疑ったのは事実なので何も言えん。

ますますマゼルにスキスキ言われてもう無理ってなるヴェルナーが見たい。


フリー素材なんで誰か書いてください。


2023年12月19日火曜日

ヴェルナーと蒸留酒

  俺が最初にそれを見たのは、フォグト魔術師の研究室に向かう途中だった。

 なんだろうと尋ねると、先日の王宮でピュックラーに化けていた魔将ゲザリウスが正体を現し、大きな爆発が起きたの際に、その衝撃で壊れたポーション用の蒸留器だという。てかこの世界、蒸留器があったんだな。

 香水もあるし、そりゃあるか。相変わらず変なところが進んでるな。と、その時は思っただけだった。

 再度思い出したのはマゼルが魔王を倒し、王太孫の生誕祭に向けての準備の最中。無限にも思えるワインの数を数えていた時だった。

バッカニア